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Hei Tanaka「トマデジ Vol.6」の曲紹介 その1「エイヤエイヤ」

4曲入りのカセットテープを、世の中的にはひっそりとSNSだけで発表させてもらい
それでも、たくさんの人がカセットテープを購入してくれる事を、とても嬉しく思っています。

僕は血と肉を音楽に割き、みんなはカセットテープという家にあっても割と困る物を求めてくれて
あなたの間取りの少しを割いてくれる事によって、関係が成り立っています。

1000円と送料と消費税をいただいていますが、僕にとってはそんなことより上記の事が
自分にとって血となり肉となる、人との「やり取り」を感じています。

本当にありがとうございます!

そんなHeiTanakaの最新作カセットテープはBandCampから購入できます。
引き続きよろしくお願いいたします!

https://heitanakacamp.bandcamp.com/

このカセットテープは、今年の3月中旬からStayHomeする中で作った3曲と
その期間に、以前芝居の仕事で作った曲をメンバーに好きに演奏して。と投げた玉を
1人、また1人と、予想していなかったアプローチが、どんどん重なりあって、お気に入りとなった曲の全4曲が入っています。

こんな時だからできる事を、瞬発力で形にしたエネルギー溢れる作品になったと思います。

まだ振り返れる余韻の残るこの時に、それぞれの曲の紹介をしていきたいなと考えています。

まずは1曲目「エイヤエイヤ」
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歌詞のメモを見返すと
最初に
「例えばこのまま生きていても、成せないことを想像する」
とある。
未来のことをイメージする為に、自分の人生を
ハイライトで綴る試みをしてる。
小学生くらいまではなんとか振り返りながら、その後飽きてきたのか
迷走している。

僕の父は、その時代の典型的なサラリーマンのような人で、とても忙しく、家にいる時間は少なかったように思う。休日も家にいない事も多く、たまに家の前でキャッチボールするのが、なんだか嬉しかったのを覚えてる。
けして多くはない父の言葉の中でよく覚えているのが
「いやでもどうせ働くんだから、今のうちに遊んどけ」みたいな言葉。

その「いやでもどうせ」が気になって
「いやでもどうせ〜〜〜だから」って言葉をたくさん書いてる。

僕の母は真面目で愛に溢れた人。
母の父は森のクマさん。

その話を二十歳過ぎて聞いた。
おばあちゃんからそう聞いていたそうだ。

まぁ、いわゆる父親が生まれた時から居ない人で
おばぁちゃんは母に「あなたの父親は森のクマさん」と言っていたそうだ。

少しお酒の入った母が、明るく話す姿と
きっとそれは母の母。おばあぁちゃんが務めて明るく娘に話してる口調ときっと似ているんだろうと思った。

その気持ちを言葉にするのは難しいけど
すごく端折ると「ありがとう」って思った。

いろんな「ありがとう」があるけど、この時のありがとうを
僕は「最高で最低なありがとう」と記してる。

そんな、2つのエピソードを良い悪いではなく
なんと人生とは寄る辺なきものか。と、思った。

コロナ禍という寄る辺ない時代に
寄る辺なさを考えた。

寄る辺の一端を誰もが担っている事を曲にしたかったのかもしれない。
色々と肯定したかった気分だったのかもしれない。そうは聞こえないかもしれないけど・・・

最後の歌詞。この曲の落とし方をとても迷ったのだけど
この曲に取り掛かって最初に書いた
「例えばこのまま生きていても、成せないことを想像する」
を思い出して、「いつかはトキメク未来」という言葉を選んだのは
なんか、自分らしいなと思う。

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