PORTFOLIO

HeiTanaka 祭りの後

photo by 相澤心也

Hei祭りVol.2 からの、Hei祭りアフターパーティー「disco tne Q」ありがとうございました。
パフォーマンスに関してや、未来を思えば、色々と思う事はあって、反省と、もっと楽しんで欲しい。楽しんでもらえる!という欲と、そこに至らない自分の足りなさを責めるのですが、あの場所に、この時に、集まってくれた人達。今のこれ以上でもこれ以下でもないHeiTanakaを見てもらえた喜び。ある程度は楽しんでもらえた実感が、何よりの喜びを感じています。

僕は今「チリンとドロン」や「ロバート・バーロー」というグループで、たくさんの子供達と音楽を通じて携わらせ頂いてます。それに加えて、たった今、世田谷パブリックシアター主催の、特別養護老人ホーム、デイ・サービス、障害者施設で、普段、劇場に足を運べない人達へ演劇を届けるという企画に参加させて頂いてます。

僕は、そこでのやり甲斐をとても感じています。
以前先輩のミュージシャンに、悪意ではなく「やり甲斐はどこにあるの?」と聞かれたことがありました。
確かに、そこに自分を認めてもらいたい。という欲求は存在しないのかもしれません。
ただ、その瞬間にどんなリアクションが返ってくるか。その場でどんな反応を自分がするか。その為にどれだけ準備するか。それだけが重要なのかもしれません。
CDの様に持ち帰って、自分のライフスタイルに合わせて楽しむ様な事でもないし
チリンとドロンで言えば、僕達の歌がそのままお母さんお父さんの声の様に子ども達に伝われば。そして、家ではそうしてお母さんとお父さんが歌を歌ってくれたり、一緒に遊んでくれたら。と思って活動しています。

でも、その瞬間のリアクションは子ども達は環境にびっくりして馴染めなかったり、気分が悪くてワガママを言っちゃったり、いろんなそれぞれの事情を抱えながら見てくれています。
おじいちゃん、おばあちゃん。障害がある人達は、抱えている状況で本当に体が動かせない人もいるし。

大人になるって事は、何者かになりたくって仕方なくて。
でも今僕は、何者でもなくなっていく自分に喜びを感じていて。
矛盾だらけで、本当にヘンテコで面白いな。と感じています。

そう思わせてくれているのは、子ども達の真剣な眼差しや、おじいちゃんおばあちゃん達の「来てくれて本当にありがとう」という言葉や、この現場で頂いた数々の事です。

HeiTanakaは、これぞ田中馨である!と思ってくれている人も、居ると思うのですが。
僕にとってはそこは、あまり重要ではなく
これも田中馨だし。どれも田中馨で、しかも田中馨である事はそんなに気にしていません。

ただ、ライブハウスに足を運んでくれる皆さんは、自分の意思で
自分が面白いと思う事を選んで来てくれる人達なので
結果、それが自分に合わなかったなぁ。とかも含めて背負える人達がくる場所がライブハウスだと思うので、ある種の欲張りさんに、面白かったと言ってもらいたいという気持ちがあります。

その為に、田中馨という欲張りさんが作った、HeiTanakaという欲張り6人の音楽は
どこまで純粋になれるかの挑戦でもあります。
僕がそんな方法しか思いつかなかっただけで、この世界はそればっかりではない事は重々承知ですが
こんな未完成なバンドを、まだまだイケる!と思わせてくれるのは
他ならぬ、皆さんの表情や言葉です。

特に、ライブ中に見える笑顔や笑い声が僕にとっての答えです。
笑いは世界を救うとは言いませんが、田中が救われています。

何者でも無い田中と、救われている田中は同一人物です。

これは矛盾ですが、真実だなとも思っています。

世界で一番笑えて泣けるバンドになりたいな。
と、ごく普通の夢みたいな事が口をついてしまう
祭りの後の事です。

昨日は、本当にありがとうございました!

HeiTanaka 7inchレコード カクバリズムより 5/11 発売です!!
『やみよのさくせい』
発売日:2018.05.02 イベント先行販売/ 一般発売5月11日予定
税抜価格:¥900
品番:KAKU-89
レーベル:カクバリズム

SIDE A
やみよのさくせい

SIDE B
SORA NO KOTOZUTE


田中馨